子どもの能力を測定するIQテストや学力テストは点数や偏差値で表されます。しかしそういった数値化される能力とは別に、評価するのが難しい能力があって、それをジェイムズ・J・ヘックマン教授は「非認知能力」と呼んでいます。そしてそれこそが人生で成功し、社会に貢献できる人間になるために、なくてはならないものだと言っています。
私は学習塾で小学生から大学受験生までの子どもたちを指導してきました。子どもは1人ひとり異なる特質を持っているので、「どうすれば誰でも伸びるか」を真摯に追及してきました。また不登校の生徒さんやそのご家族にも寄り添ってきました。私はこのような経験を通して、教育には「教えられるものと教えられないもの」があるということを学びました。教えられないものがまさに「非認知能力」です。これらは幼児期の環境によって形成されるものです。「三つ子の魂百まで」というのは「非認知能力」のことと言ってもいいでしょう。
このたび今村一郎理事長より幼児教育に関わる機会を頂き嬉しく思っております。ひよ子こども園は国が現した新しい保育要領「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿『非認知能力』」を真摯に追及し園児の成長のために努力します。
また小学生・中学生・高校生に指導してきた経験を生かして保護者様や地域の皆様に、学年による「子どもの変化や必要なサポート」、また「学力の向上に親としてできること」といった情報を通してお役に立てればと思っています。